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こんにちは🍀グッと寒くなってきましたので無理をせずに過ごしましょう(^^)
今回は外壁の色褪せについてのお話しです!
「古く見える」「年季が入っているように見える」といった建物や家を見たことがあると思います。このように見えてしまう理由としては、そもそも色が褪せてしまっていることがあります。色褪せは、見た目が良くないだけでなく、建物が劣化しているサインでもあります。
色褪せを放ってくと劣化症状に!
以前よりも色が薄くなっている、色が褪(さ)めてしまった状態のことを「色褪せ」といいます。
色褪せは、外観が古く見えてしまうだけなく、塗料の膜である塗膜自体の防水性が低下してしまっているサインになります。塗膜には、建物の劣化要因である水の浸入を防ぐ役割がありますが、塗膜の防水性が低下してしまっている状態では、建物内部に水の浸入を許してしまう可能性があります。
色褪せは、汚れとは違って清掃では取り除くことができず、塗装することで元の状態のようにする必要があります。
建物にもよりますが、一般的には10年前後が塗装時期の目安と言われています。
色褪せが起こる原因
代表的な原因として、太陽光に含まれる紫外線による色褪せがあります。また、紫外線の他にも、酸性雨などの自然的な原因も考えられます。
色褪せの主な原因は「顔料の色素結合の切断」と「化学変化による物質の変化」と言われています。
[参考]色褪せが起こる科学的な原因
原因① 顔料中の結合の一部が切断してしまう
世の中の物質は原子同士の結びつきで構成されています。
塗料の色の元となっている顔料も、原子同士の結合から構成されています。原子同士の結びつきには強弱があります。その結びつきの強さを結合エネルギーで示すのですが、この結合エネルギーを上回るエネルギーを受けてしまうと、原子同士の結びつきが破壊されてしまいます。
紫外線のエネルギーが、顔料に含まれている化合物の結合エネルギーより強く、結合が切断されていくため、色味が変わってしまい、色褪せが起こってしまうのです。
原因② 化学変化で他の物質に変化してしまう
もう一つの主な原因としては、化学変化で物質が変化してしまうことです。イメージのしやすい化学変化としては酸化があります。酸化とは、物質が酸素と反応する化学変化のことで、代表的な例として鉄がサビて酸化鉄に変化してしまうことがあげられます。
定期的な塗り替えで色褪せ解消
紫外線などの自然現象によって色褪せがおこるため、色褪せを避けることはできません。しかし、色褪せのしにくい色を選ぶ、または色褪せのしにくい塗料を選ぶことによって、色褪せの進行を遅らせることは可能です。
塗装で色褪せを解消する
色褪せてしまった建物は、塗装をすることで色褪せを解消することができます。
塗料の耐久年数は製品によって違うため、また建物の位置によって劣化具合も変わってくるため、一概に塗装の時期が同じというわけではありませんが、新築または塗装して10年以上経過した建物には、色褪せが起こっている可能性が高いです。
色褪せのしにくい塗料を選ぶ
色褪せしにくいかどうかの判断には、塗料の機能も大いに関係しています。
白色は色褪せしにくい色ではありますが、顔料に含まれる酸化チタンは光にあたると塗膜を破壊してしまうラジカルという劣化因子を発生させてしまいます。ラジカル発生によって塗膜が劣化してしまった場合、色褪せてみえてしまいます。
ラジカル発生の要因である酸化チタンは、量の違いはあっても、どの色付き塗料にも含まれています。
近年は、ラジカルの発生を制御する機能を持った顔料の酸化チタンなども開発されていますので、そういった塗料の機能にも目を向けておいた方がいいでしょう。
塗料には様々な機能がありますが、そもそもの塗膜の劣化が進行してくると、色褪せが起きてきます。そのため、色褪せしにくい塗料を選ぶ際は、耐候性の高い塗料を選ぶと良いでしょう。
色褪せのしにくい色を選ぶ
色によって、色褪せしやすい色と、色褪せしにくい色があります。塗装する際に、色褪せのしにくい色を知っていれば、その色で塗装をおこなって、色褪せを遅らせることができます。
◆色褪せのしにくい色
【白】
白色顔料として使用される酸化チタンは高い隠蔽力を持っている特徴があります。また、無機顔料のため、化学変化も起こりにくいとされています。色褪せはしにくいですが、汚れがつきやすいというデメリットもあります。近年は、ラジカルの発生を制御する機能を持った参加チタンもあります。
【黒】
黒色塗料の顔料における原料はカーボンブラックで、着色力が高い特徴を持っています。無機顔料のため、色褪せが起こりにくいです。しかし汚れが目立つデメリットがあります。近年では、遮熱性の高いチタン複合特殊無機黒色顔料もあります。
また、どの塗料もいずれは色褪せしてしまう可能性があります。
それならば、あらかじめ色褪せしても目立ちにくい色を選ぶのも1つの手です。
赤色のような原色系は、もともとの色が濃いことから、色が褪せてしまった際に、色褪せ具合が目立ってしまいます。より薄い色の方が、色褪せしても目立ちにくいのですが、白色は汚れが目立ちやすい特徴がありますので、オススメではありません。
色褪せしても目立ちにくい色を選ばれる際は、色褪せも目立ちにくく、かつ汚れも目立ちにくい、クリーム系やベージュ系をオススメいたします。
まとめ
家に古びたイメージを与えてしまうだけでなく、塗膜の防水性低下のサインでもある色褪せですが、お住まいに色褪せが見受けられたら、塗装を考える時期であると言えます。
お住まいに色褪せを見つけたら、まずは業者に相談してみましょう。
また、色褪せの進行を遅くするため、色褪せしにくい色を選ぶ、または色褪せしにくい塗料を選ぶことをお勧めします。
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