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メンテナンスフリーの外壁はある?🏠
2023年06月28日(水)
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マイホーム購入後数年から十数年後に必要とされる外壁塗装ですが、いざ実施する場合には一般的に100万円単位で費用がかかります。そのため、メンテナンス(外壁塗装)が不要な外壁がいいと考える人も多いでしょう。しかし、メンテナンスリーな外壁は本当にあるのでしょうか? 外壁メンテナンスの内容、そしてメンテナンスフリーの真否に迫ります🙂
外壁の種類によって劣化の時期は異なる🏠
メンテナンスの頻度や必要性は外壁の種類によっても異なります。まずは代表的な外壁の特徴をご紹介します。なお、外壁の主流はサイディングボード、もしくはモルタル壁ですが、メンテナンスフリーという観点から外壁タイルもご紹介したいと思います。
- サイディングボード
サイディングボードとは工場で製造した模様がついたボードのことです。サイディングボードは現場に運んで張り合わせて使用します。職人の腕や経験に左右されず均一な仕上がりが期待できる工法で、近年の新築住宅はこの工法が主流になりつつあるようです。サイディングボードはボードの寿命もさることながら、継ぎ目のシーリング材の寿命が10年程度と短いため注意が必要です。また、ボード自体の変色や退色などの劣化もあります。
- モルタル壁
モルタルとは、水、砂、セメントなどを混ぜたものをコテで塗り固めた塗り壁のことです。最近の新築物件では減っているようですが、20年~30年ほど前までに建てられた家には多い工法です。コテで塗り固めるだけでなく、その上に塗装するのが一般的で、塗装や仕上げの模様によって耐久性や耐水性にも差が出ます。塗り壁が劣化するとひび割れや亀裂などが発生します。
- 外壁タイル
タイルとは土や砕いた石などを高温で焼き固めたもので、頑丈な素材とされます。タイルは耐久性、耐候性がよく、傷や汚れにも強いです。ただし、タイルそのものが劣化に強くとも、接着面や目地部分の劣化は避けられません。それらの劣化により、タイルの剥離、シーリング部分からの浸水などが考えられます。
以上から、耐久性が高いとされる外壁でも、完全にメンテナンス不要というわけではなさそうです。しかし、劣化の原因を知り、それに合わせた対策をすることでメンテナンスの頻度を減らしたり、価格を抑えたりすることは可能です。メンテナンスフリーに近づけるコツや方法について考えていきたいと思います。
外壁タイルのメンテナンス
まずは耐久性が高く、メンテナンスが楽であるとされる外壁タイルから見ていきましょう。外壁タイルはもともと素材として強いため、強い日差しや風雨、雪などの影響を受けにくいとされています。また、汚れや熱にも強いため、比較的メンテナンスの手間はかからない素材と考えていいでしょう。ただし、初期費用が割高になることに注意する必要があります。
外壁タイルのポイントは継ぎ目🖌️
外壁タイルで気になるのは、やはりシーリング部分ではないでしょうか。目地の劣化により水が入り込むと建物への浸水が考えられますし、入り込んだ水が凍結することでタイル自体が破損することもあります。ただし、シーリングに給水防止剤を塗ったり、シーリングのみを5~10年ごとに補修したりすることで劣化を防ぐことができます。
タイルの破損や剥離がなければメンテナンスを高圧洗浄で済ませることも可能でしょう。破損や剥離に至った場合も、早期に手を打てば一部の張り替えだけで済みます。剥離自体も、タイルの軽量化や接着工法の進歩により減ってきています。
以上のことを踏まえると、初期費用は高めになるかもしれませんが、メンテナンスまで含めたトータルの費用でみれば決して高くないのではないでしょうか。実際に外壁メンテナンスを行う際はしっかり見積もりをとりましょう。どの程度の張替が必要なのか、同じデザインのタイルがあるかなどは、専門家である業者が判断したほうが安心です。
サイディングやモルタル外壁のメンテナンスの基本は「塗料」🖌️
一般的な外壁であるサイディングやモルタル外壁のメンテナンスは「塗装」が基本です。高性能の塗料を塗ることで、サイディングやモルタル壁そのものの耐久性を上げれば、メンテナンスの間隔を広げることができるでしょう。一般的に、塗料の性能とメンテナンス期間の関係は以下の通りとされています。
【塗料の種類による耐久年数の違い】
- アクリル系塗料 5~8年
- ウレタン系塗料 8~10年
- シリコン系塗料 10~12年
- フッ素系塗料 12~15年
基本的に、耐久年数が長いほど塗料は高額になるため、メンテナンス頻度を減らすことを考えるのであれば高性能の塗料を検討したほうがいいでしょう。価格の高い塗料は洗浄機能や防カビ・抗菌性能、遮熱性など、耐久性以外の性能を備えているものもあります。
また、今後の家庭環境を考慮して塗料を決定することも大切です。例えば、子供が幼い時期に施工をする場合、次回の外壁塗装は子どもの教育費がピークになる大学時代に行う可能性が高くなります。その場合はシリコン系やフッ素系の塗料など、耐久年数の違う複数の種類を比較し、支出のタイミングをコントロールすることをお勧めいたします。
一方、家自体の耐久年数があまりないのに高性能の外壁塗料を行ってしまうと無駄がでてしまうかもしれません。大切なのは家族のライフイベントや家の耐久性などさまざまな要素を考慮し、長期的なメンテナンス計画を考えることです。せっかくお金をかけて外壁のメンテナンスをするのであれば、将来的に後悔しない方法を選択するとよいでしょう。
サイディングでも重要な継ぎ目部分🏠
外壁タイルの部分でもお伝えしましたが、サイディングボードでもシーリング部分の劣化には注意する必要があります。シーリング素材の品質を良いものにするのもお勧めです。
シーリングは面積が少なく、私たちが目で見て劣化を判断できるとは限りません。そのため、定期的に点検してもらうなど早めに対応する必要があります。シーリングの補修は、劣化したシーリングの上に新しい材料を上乗せする方法と、劣化したシーリングを取り除いてから新しく材料を充填する方法の2つに分かれます。当然ながら、後者のほうが将来的にもトラブルの起こりにくいメンテナンスということができます。
メンテナンスフリーの外壁ってあるの?
ハウスメーカーや業者が推す「メンテナンスフリー外壁」もあります。しかし、実際には全くメンテナンスが必要ないというわけではなく、「メンテナンスの手間を軽減できる」「耐久期間が長い」などの意味で使われることが多いようです。例えば雨水でコーティングして汚れをブロックしたり、紫外線で汚れを分解する「セルフクリーニング」という性能を備えていたりします。そういった性能により、塗り替え期間を延ばすことできるとしており、多くは20~30年といった長期的な耐久年数を公表しています。
また、中にはメンテナンスフリーという言葉を「保証期間内はメンテナンスが必要ない」という意味で使う業者もあるようです。いずれの場合も、表面的な言葉に惑わされないよう、メンテナンスフリーの内容をしっかりと確認するようにしましょう。
外壁メンテナンスは必要と考えましょう💡
手間の掛からない外壁は理想的ですが、形があり、かつ雨風にさらされるものである以上、少なからずメンテナンスが必要と考えたほうがよさそうです。ただし、自宅の外壁の弱点や注意点を知ることで、メンテナンスフリーに近づけることは可能ですし、費用面からも効率的なメンテナンスを行うことができるでしょう。正しい知識を持つことが大切です。参考にしていただけましたら幸いです😊
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